訪問看護では、看護師が患者宅に出向いて看護を行います。主に1人で訪問しますが、医師やほかの看護師と連携を行うため、不安を抱える必要はないでしょう。基本的に予約された時間帯に訪問しますが、患者が急変した場合はすぐに対応しなければなりません。そのため、訪問看護師は24時間体制で待機が必要です。この待機している状態のことを、オンコールと呼びます。オンコールでは専用の携帯電話を常に持ち歩き、担当になった看護師が緊急時の電話に応じることになるのが特徴です。
オンコールの人数体制は職場や職員数によって異なりますが、1人~2人体制のケースが多いでしょう。1人体制の場合、他業務を行うと電話に出られなくなる可能性があるため、主にオンコールのみ担当します。一方、2人体制の場合はメインとサブに分かれて行動を行うのが特徴です。メイン担当の看護師はオンコールが最優先ですが、1人体制とは違い他業務も並行して行うことが少なくありません。メインが電話に出られなかった場合に、サブ担当の看護師が代わりに対応するのです。
オンコールを担当すると、基本的に手当が支給されます。2人体制の場合、メインの相場が1回2000円前後、サブの相場は1000円前後です。また、緊急時に対応した場合、通常の手当に加えて緊急訪問手当が支給されることもよくあります。オンコール担当になった際の大切なポイントは、体調を整えておくことです。常に気を張っている状態になり心身ともに消耗しやすくなるため、栄養バランスに気をつけた食事を摂りましょう。